December 4, 2013

暮らふとfactoryのようす③ 「暮らふと文庫&茶房」


11月24日に開催した〈暮らふとfactory〉では、会場となるKAWAGUCHI ART FACTORYのフロントギャラリーに1日限定の「暮らふと文庫&茶房」をオープンしました!



ゆっくりと寛いでいただけるよう、本はクラフトや暮らしにまつわるものなど数十冊ご用意しました。


そしてこちらでは木曽呂にあるお茶屋さん「春華園茶舗」に協力いただき、「緑茶+落雁」セットをお出ししました。
お茶の種類は、荒茶にした後に一旦寝かせてから仕上げの火入れをしている「深蒸し茶」、煎茶や茎茶を強火で炒った「焙じ茶」、煎茶に抹茶とこんがり炒った玄米を加えた「抹茶入り玄米茶」の3つの中からお選びいただきました。今回は2煎いただくことができ、1煎目と2煎目で異なる風味を楽しむことができました。

落雁は、市内在住の白滝尚子さんが制作したもの。もち米などの粉に砂糖を加えて押し固めています。季節感がたのしめるうえに、緑茶とマッチした優しい風味が美味しかったと好評でした。

きな粉風味やゆず風味などやさしい味わいの落雁でした。

ちなみに湯呑は、陶芸家の比護武司さん(むさしのくらふとワークス)が制作した「見沼焼」です。


粘土は見沼田んぼ付近(芝原や三室)から採取し、原土から不純物を取りのぞいて硬さを調節して使用しており、釉薬は低地沖積層土と見沼の雑木を燃やした灰・見沼のわらを燃やした灰によってつくられているそうです。
手に馴染む形は心地よく、落ち付いた風合いは自然豊かな大地を想像させてくれます。



暮らふと文庫&茶房の家具も、市内に工房を構える木工作家によるものです。
テーブル(写真手前)と椅子6脚は前川に工房を構える芦田建築工房から、椅子2脚は榛松に工房を構えるNemから、そしてテーブル(写真奥)1台はKAWAGUCHI ART FACTORY内に工房を構えるsu-factoryからお借りしました。


 川口産の「獅子ゆず」。

殆どすべてを川口の方々に協力いただき開催した「暮らふと文庫&喫茶」。
こうした素敵な方々が川口にいることに感謝しながら、これからも楽しい出会いを紡いでいきたいなと思う1日となりました。

ご来場いただいた皆さま、そしてご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
 

December 2, 2013

暮らふとfactoryのようす② 「ワークショップ」


11月24日に開催した〈暮らふとfactory〉は、ものづくりの生産場所であった「工場」が会場ということもあり、ものをつくり出す楽しさを味わっていただきたいと特別にワークショップも行いました。

ワークショップをしてくれたのは、川口に工房を構える3組の作家さんたち。


遊び心あふれるデザインの手ぬぐいやストール、小物などを製作している染色家のninoiroさんは、染色のワークショップを行いました。


今回は、手ぬぐいに馬の形や花などninoiroさん手作りの型を置き、専用の刷毛などで色や模様を摺り込む「型摺り染め」という技法で、お正月向けのてぬぐいづくりをしました。


参加者のなかには親子で参加されている方もいましたが、同じ型を使っても、色のセンスや配置は十人十色。それぞれオリジナルの手ぬぐいが誕生しました!



2組目は陶芸のワークショップをしてくれた、アトリエ水無月の野口あきこさん。
川口に窯を構え、工房では体験教室なども行っています。


今回は、「タタラ作り」という土を板状にしたものを成形してゆく技法で、初めてでも気軽にできる角小皿と箸置き作りを行いました。


子供でも気軽につくれる小皿と箸置きづくりは、終始人気でした。
乾燥させた後、アトリエ水無月で焼き上げて完成となります。
どんな感じに焼き上がるか、その出来上がりを待つのも陶芸の楽しみのひとつです。



そして3組目、和ろうそくの炎に魅せられ100%国産の素材で和ろうそくをつくっているHazeさんのワークショップは、「和ろうそく作り」です。


櫨(はぜ)の実からとった蝋を熔かして、和紙と井草で作った芯の周りにかけていく「手掛け」という製法で和ろうそくをつくっていきます。


ひと肌の温かい温度を体感しながら、ゆるやかな時間の流れとともに丁寧につくっていきます。出来上がった和ろうそくは点すのがもったいない程の仕上がりです。


ワークショップがおこなわれた空間は、穏やかな空気に包まれつつも参加者の熱気もひしひしと伝わるようでした。
川口で活動する作家さんとの出会いやコミュニケーションを楽しみながら、作品をつくる楽しさも体感できたと喜びの声をたくさんいただきました。
ご協力いただいた作家のみなさま、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!