October 6, 2011

インタビュー3・・・MellowGlass

ほがらかな毎日をカタチにされているというMellowGlassには、1点しかつくることのできない型を用いての作品があります。制作されているタナカユミさんは長野県からの参加です。お話をうかがってみました。

Q1.素材であるガラスとは何ですか?
ガラスは炉で溶けているときは 熱い熱い素材であったり
カタチとなり存在するときは 冷ややかでクールな素材であったり キラキラ
と美しいものであったり。たくさんの表情をもっています。

私にとってのガラスは 私の気持ちをあらわす素材です。
うれしかったり たのしかったり なつかしかったり
わたしの心のなかにあるカタチを素直に表現することができる素材だと思っています。

ひんやりとして冷たいガラスから あたたかい空気感のある作品をつくっています。

Q2.作品づくりで心がけておられることをお話いただけますか。
ガラスは透明で透かしてみることができます。
心のなかも透かしてみられている気がしています。

いつもガラスの制作をするときは 穏やかな気持ちで制作をしています。
モヤモヤしたり 悲しかったりするときは
制作はせず 散歩をしたり 心の空気を入れ替えてから作品づくりをします。

そして肝に命じていることは
たくさんの手間をかけた工程を がんばりました作品としてカタチにするのではなく
工程や過程など感じさせない 1つの存在として心にスーッと入ってくる作品づ
くりを心がけています。

Q3.どのような技法で作品をつくられているのか教えていただけますか。
私の作品はパート・ド・ヴェール(フランス語: Pâte de verre)という技法でつくっています。

紀元前16世紀にメソポタミアで発明されたこの技法は量産には向かないため絶えてしまいます。1880年代にフランスでこの技法が復興されましたが、技法を秘密としたため2度目の消滅をします。1970年代に入り復興された技法。

 私の場合は
 1.カタチとなる原型を粘土でつくります。
 2.粘土を耐火石膏にて型どりします。
 3.石膏型から粘土をキレイに取り出します。
 4.ザラメ状の粉ガラスを石膏型に詰めます。
 5.電気炉でガラスを溶かし ゆっくり冷まします。
 6.石膏型を壊して作品を取り出します。
 7.仕上げ加工をして完成となります。

粘土を原型としてつくる石膏型は 壊して作品を取り出すので 1点しか作品をつくることができません。

Q4.川口暮らふとには、どのような作品が並ぶ予定でしょうか。アピール、メッセージなどありましたらお願いします。
お家の街並みや お茶の時間に使えるプレートなどを出展します。

MellowGlass →HPへリンク