原田陶窯は、原田譲さん、原田奈央さんご夫妻の工房です。中国・朝鮮古陶磁から先人の遺した知恵・技術を探られているというお二人に、お話をうかがってみました。
Q1.窯業との出会い、この道に進まれたきっかけなど教えていただけますか。
大学卒業後、陶芸というわけではなく漠然と工業デザインとしての器作りをしてみたいという思いがありました。が…、勉強をしたのは手工芸としての焼物の産地である茨城県「笠間」でした。そのため土を練り、ロクロを回す、ということに最初は抵抗がありましたが、次第に体を使ってモノを作る楽しみを知ってしまい今に至ります…。(原田譲)
母が器好きで、幼少期から手でつくられた器に親しんでいました。母は陶芸教室に通っていたので、機会があったら私も挑戦したいと思っていました。学生のとき、実際に土に触れる機会があり、「陶芸を一生の仕事にしたい。ちゃんと勉強したい。」と決めました。(原田奈央)
Q2.3月の大震災では茨城県内の窯の被害が多かったと聞いております。茨城でお育ちになり、学ばれ、現在窯をかまえておられるお二人にとって、この震災はどのような影響がありましたか。
私たちが今暮らしている茨城県城里町というところは周辺の「笠間・益子」に比べ被害が少なく2週間ほどで仕事を再開することができました。今回の大震災は非常に広範囲であったためまったく被害の無い方はいないかと思います。被害の少なかった今の現状に感謝しながら今まで以上に良いモノを作っていきたいと思っています。
Q3.中国・朝鮮古陶磁から伝わってくるもの、感じられるものなどをお話ししてくださいませんか。
ホームページでは少し大げさに書いてありますが…、中国・朝鮮の古い焼物が好きということで、その跡を追いかけています。そのため私たちの作る器は今の暮らしの中で必ずしも使いやすい「サイズ・カタチ」のモノばかりではありませんが、過去の一つの様式として楽しんでお使い頂ければと思っております。
Q4.川口暮らふとには、どのような作品が並ぶ予定でしょうか。アピール、メッセージなどありましたらお願いします。
楽しんで見て頂けるよう、こまごまと色々なモノを並べてみます。
原田陶窯 →HPへリンク