Q1.金属造形の道に進まれたきっかけを教えていただけますか。
短大の授業で工芸を少し学び、卒業後は別の職業に就いていましたが、叩いていく事で形を変えていく鍛金という技法が心に残っていた事と、大きい物を作ってみたいという気持ちが強くなり、それなら鉄!?と思った事です。なぜ造形の道へと思い返すと、父が自宅で使うものや趣味のものを手づくりで作っていて、それが自然だった事と、見ているのが楽しかった事が始まりなのだと思います。
Q2.主に鉄、他にはステンレスなどで制作されておられますが、柴崎さんにとって金属とは何ですか。
とても身近な存在で、パートナーであり、先生であり、魅力的で、私を動かす存在です。
「火をつけて鉄を赤める。いい色になったら叩く。」
それを何度も何度も繰りかえす。
火を入れ叩く事によって、鉄の風合い、力強さや優しさなどを感じ、その色々な表情が好きでとても惹かれます。気がつくと素材である鉄から大きな力をもらっています。その力が作品を通して手にとった方や見て下さった方へと伝わり、日々の生活の中で何か感じてもらえたらと思います。
Q3.制作にあたり、心がけておられることをうかがえますか。
用途のある物は使いやすく、素手でさわっても痛くないように仕上げています。また丈夫で長く使える素材ですのであきのこないシンプルなデザイン+αにするように心がけています。
Q4.川口暮らふとには、どのような作品が並ぶ予定でしょうか。アピール、メッセージなどありましたらお願いします。
燭台、鉄皿、ランプシェード、お香立て、フック etc..10月下旬開催ですので、冬に向けてのアイテムをメインに制作しています。
寒い冬を暖かく過ごすための「したく」の1つに加えて頂けたらうれしいです。
地元埼玉県での「川口暮らふと」で皆さんにお会い出来る事を楽しみにしています。
atelier sora →HPへリンク