満開の桜に誘われて、植木の話を少し。
川口は、『鋳物』だけでなく実は『植木』の街としても有名です。
特に、川口市の東部に位置する「安行(あんぎょう)」という地域には、植木の生産農家や日本を代表する植木職人たちが今もたくさんいます。
遡ること江戸時代―。
花屋という屋号を持つ吉田権之丞という人が、川口植木の祖と言われています。
植木や花・盆栽など、風土や土質が合う安行の地で、それらの開発にあたり、広めたそうです。
また明暦の大火(1957年)ののちには、江戸に植木を送りその復興に資したとも伝えられています。
江戸に隣接していたことで、立地や風土を活かした様々なものづくり産業が発展してきた川口。
春になると、この安行では彩り豊かな『植木』の街として、歴史の深さ感じることができます。
「川口暮らふと」を開催しているアートパークから安行までは、約8㎞。
歩いて行くにはちょっと遠いのですが、季節やその地域に合わせた楽しみ方ができるこのも、川口ならではの魅力です。