October 14, 2014

当日イベント:あそびのコーナー「ベーゴマまわし」


川口暮らふとでは、大人から子供まで楽しめる「あそびのコーナー」を設けます。
そのひとつ「ベーゴマまわし」についてご紹介します。


川口暮らふとの第一回目から、ベーゴマコーナーでコマの廻し方や遊び方を教えてくださっているのが日三鋳造所の方々と川口ベーゴマクラブのみなさんです。

日三鋳造所は現在日本で唯一、ベーゴマの製造を専門にしています。
子どもの頃からベーゴマが大好きで、4年前に転職をして入社されたという中島さんにお話をうかがいました。


起源・名の由来
その昔、と言っても平安時代にさかのぼります。
京都辺りでバイ貝に砂などを詰めたものを紐で廻して遊んでいたのが始まりと言われています。「バイゴマ」と呼ばれていたものが関東で訛り、「ベーゴマ」になりました。


変遷
鉄製になったのは明治の末頃からで、それ以前は真鍮のものがあったそうです。
世界中にコマはいろいろとありますが、鉄製のもので紐を巻いて廻すものはとても珍しいそうです。
昭和の戦時中に金属の供出があり、鉄製のものが消えました。その時代には、陶製、ガラス製のものがつくられたそうです。

近年はベーゴマの遊び場所や愛好会が増えつつあり、お正月は都内ホテルや商業施設でのイベントに始まり、年間を通してベーゴマの楽しさを広める中島さんは全国を行脚しています。

大会では老若男女は対等で、5歳の子が大人を負かしたり、小学校2年生が優勝したりもするそうです。そんなところも面白さの一端かもしれません。

最後にどうしても聞いてみたくなりました。
「マイベーゴマ、お持ちなんでしょうか。」
見せていただきました、ヤスリで加工されたすごいものを!
「どれくらいかけて磨くのですか。」
「これは、20時間くらいかな。」ベーゴマへの情熱は溶鉄の如し。



株式会社 日三鋳造所
川口市弥平1-11-5
http://www.beigoma.com/
隣接の資料館では貴重なベーゴマを観ることができます。