ものづくりの街・川口をより身近に感じて頂くために、川口で素敵な活動を行う方々とその商品を紹介する「地域紹介ブース」。
今回は、「新井宿駅と地域まちづくり協議会」をご紹介します。
埼玉高速鉄道新井宿駅周辺と神根(かみね)地域を中心に、地域の特色を活かしたまちづくりを推進する活動を行っている「新井宿駅と地域まちづくり協議会」。
地元の農家さんなど約100人の会員からなり、花・野菜・植木・歴史・草木染めなど5つの部会に分かれてイベントの開催などをされています。
新井宿の歴史はなんと縄文時代までさかのぼります。
このあたりは海が入り組み、漁労や採集に適した恵み豊かな土地でした。江戸時代になると、赤山に陣屋を築いた伊奈氏の開発によって発展していきました。
また、緑豊かなこの土地は起伏に富んだ地域で、様々な植物が見られるといいます。
神根地域は、川口で現在も農家が多い地域です。しかし、街が都市化する中で後継者の問題などもあり、農家を続けていくのが難しいという農家さんも多いとのこと。
こういった中で、地域の歴史や文化を残しつつその魅力を発信することで、地域の文化の担い手を守っていきたいと語る鈴木さん。長く川口に住んできた人と新しく川口に来た人たちが、一緒になって楽しめる街になるといいと話してくれました。
そんな鈴木さんにとっての新井宿の魅力は?と尋ねると、「知れば知るほど歴史があって、どんどん新しい魅力を掘り起こすことができるところ」とのこと。
縄文から積み重ねてきたこの地域の文化は幾重にも重なっていて、まだまだおもしろい発見がありそうです。
たくさんの活動をしてきている新井宿駅と地域まちづくり協議会ですが、まだ新井宿の土地柄や活動を知ってもらっている段階と鈴木さんは言います。最近では、地域の歴史を発掘している中で見つけた「赤山渋(柿渋)」を復活させるため、協議会の活動のなかで研究を重ねているそうです。
生まれも育ちも川口という鈴木さん。豊富な知識で川口の歴史や制度まで詳しくお話してくださいました。
協議会事務局長の田舛さん(左)と代表の鈴木さん(右)
川口暮らふとでは、豊かな土地が育んだ神根の野菜の販売と、赤山渋(柿渋)を展示します。
新井宿駅と地域まちづくり協議会
http://araijyuku.jp/